G-1

2011 Autumn/Winter

Number L1109
Product

G-1

Color Black, Brown
Size S, M, L
Quality combination cow leather, Cotton100%, Cupro100%
Price 105,000 (tax in)
Detail

1920年代に開発された米海軍航空隊が初めて採用したレザーフライトJKT(M-422A)。誇り高き海軍パイロットはクラシックなM-422A系レザージャケットを着続けた。後戦争が終焉を迎えた1940年代末期に「G-1」とネーミングされ、米海軍主力のフライトJKTそして活躍することとなった。そのG-1の要素に陸軍航空隊で採用されたA-2フライトJKTの要素を加えたのがこのモデル。ファー襟は取り外し可能の上質な質感のレッキスを使用している。脇のフラップポケットにもサイドからポケットに手を入れられるようにポケット口を追加(本来のG-1,A-2には軍人がポケットに手を突っ込むのは、軍人としての仕種として不適当とされたためサイドのポケット口はついていない)。リブにもオリジナルに変化をつけ編み立てたリブを使用。ミリタリーの定番として支持される型を、長年レザーを縫い続けている日本の職人の手で、最高の素材で仕上げた1着。

Material

レザーは、コンビネーション オイルド カウを使用ACANTHUSでは、このレザーを開発する上で現在のレザーのトレンドの一歩先を見すえた素材を開発することを考えた。ここ数年レザーのトレンドは加工による皮革の表情を追求し、ダメージ加工、シワ、洗い加工が普及してきていることから、この革は今までの考え方とは対極になる、皮革本来の持つ醍醐味の追求を課題とし、開発した素材。いわゆる「一生物のレザー」と言い切る事ができるレザー。これからこの課題は毎回、私たちACANTHUSが挑戦していく課題と考えている。
具体的には、まずコンビネーションというのはタンニンとクロムの両方を使用しなめしてあるという事。それにより、タンニンの強度とクロムのなめらかさ両方の味を持つレザーが誕生する。この皮革のなめし工程は、従来のなめしよりも時間をかけ、素上げ独特の柔らかさを持たせた状態で染色に入る。染色の工程は、銀染めシンナー、エチセロ、染料、DEATOIL1449などのケミカルを配合し、なめし工程でのしなやかさを損なうことなく染め上げる。仕上げにはオイルロールコーターで塗り上げ、2日間そのままの状態で革にオイルを浸透させアイロン加工(ハイドリック)を施して完成させた皮革。その為、なめし段階でのしなやかさとオイルを浸透させた硬さが適度に融合し独特の雰囲気を作りだした逸品に仕上がった。

COLLECTION

2011 Autumn/Winter